| 神奈川県高等学校教育会館 |
「ユニゾン・コンソシューム(日本名)」が現地で開催する フィリピンの高校生が生活と平和を考える研修会を支援する |
| フィリピンの高校生の生活と平和研修を支援する会 小嶋武志(ユニオンヨコスカ) |
当プロジェクトの主な目的は、日常で「不穏、非平和的」とされるさまざまな状況に対する子供達の見識や考え−自宅や学校、身近な地域や社会全体において、争いや危険な状況が起きる原因と過程に関する彼らの意識−を明確にすることである。この目的を達成するべく、以下の活動を実施するためのプロジェクトチームが組織された。 コンサルティングおよび会議 チームはプロジェクトを最後まで遂行することを前提として組織され、当プロジェクト実行のためにフィリピン側で中心的役割を果たした現地NGO:KPACIOのスタッフ2名, 子供たちの両親やチャイルドケアワーカーボランティア6名、トレーナー1名、および報告書作成担当(ライター)1名と活動の記録とテープ起し担当者2名で構成された。会議はプロジェクトの進行状況を全員が常に把握するために、2006年8月から2007年1月まで随時行われた。 アンケートの準備 2006年9月、KPACIOのスタッフ1名とリサーチャーが 2種類のアンケートを作成した。1つめのアンケートは (Annex A)、 回答者が自分自身の中で、もしくは家庭や学校、コミュニティ、地域や世界において、どのような状況を「不穏だ(平和でない)」または「平和だ」と認識しているかを明らかにできる内容になっている。2つ目のアンケートは、自分自身や家族、学校などさまざまな場での他人との相互関係において、平和を達成していくために必要な具体的なステップを導き出せる内容となっている。 回答者の選定 マニラ首都圏のマラボン市ポトレロとナボタス市のノースベイ大通り南地域に在住する60名の高校生が調査の回答者として選ばれた。回答者の多くが高校2年生である(*フィリピンは中学がないため高校2年生は14歳にあたる)。彼らは調査内容に関する話合いに始まり、平和に関する教育セッションなどにも参加している。これらの高校生は、全員が現地NGOのKPACIOがマラボン市で行っている幼児教育開発プログラム(*日本の幼稚園)の卒園生、および同じくKPACIOが小高校生に提供している奨学金の受益者である。 回答者へのインタビューとフォーカス・グループディスカッション 2006年10月から11月にかけて、インタビューとフォーカスグループによるディスカッションが行われた。ナボタス市に住む子供達の親やマラボン市のチャイルドケアワーカーらが、フォーカスグループとして5人が選ばれたディスカッションをボランティアで手伝ってくれた。このディスカッションによって集められた情報 (Annex B)が 、次の活動である平和教育ワークショップのモジュール作成への材料を提供することとなった。 モジュールの作成(準備) リサーチャーとトレーナーが用意したモジュールの骨子は主に子供達から提供された情報に基づいて作成された(Annex C)。 モジュールは、a. 平和・暴力・紛争解決・紛争予防などの概念の基本的定義、b. 平和と暴力のかたち・様相、c 平和と紛争の根源、d. 紛争の発生を予防する方法、によって構成されている。 ワークショップ フォーカスグループによる継続的なディスカッションは、11月、マラボンとナボタス在住の高校生らが集められて1日間のワークショップによって完結された。ワークショップはまず、参加した子供達同士の緊張を和らげ調和を図るために、野外での導入的な活動から始められた。 子供達に伝える概念は、ゲームや集団力学、少人数のディスカッション、ロール・プレーイング、お話会(ストーリー・テリング)などによりワークショップ全体を通して伝えられた。それらによって子供達から出された成果物 (Annex D) は、他の参加者との関係における自分自身に対する反省や、各自が自身の望みを述べるウィッシュ・リスト、そしてもし彼らが国を率いる機会が与えられたら実行するであろうルールとしてまとめられた。 参加したグループの全員が、ワークショップの中の活動で掲げられた概念を完全に理解し、活動自体をより楽しむためには、もう1日が必要であったという意見で一致したため、来年度も引き続きこのような平和研修を企画・実行していきたい。 |
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