神奈川県高等学校教育会館

ハンドボール初心者における練習方法



HC秦野
  1. 練習計画(表1.年間計画)
     一年間の計画を立てる。月ごとにテーマを設定し、それに沿うような練習内容を計画していく。月終りには、どの程度達成しているのかを考え、来月や次のテーマ・練習内容を作成していく。初心者においては、まずは個人として基礎技術を身につける。ボールに馴れる為にも、コーディネーショントレーニングなどをいれると単調な基礎練習にもメリハリがつき、楽しみながら行うことができる。
  2. 体力測定
     2〜3カ月に1回体力測定を行う。測定種目は、ハンドボール投げ(ステップ・ジャンプ)・20-40-20m切り返しダッシュ・立ち五段跳び・3kmタイムラン・腹筋・反復横跳びの計7種目。選手のモチベーションアップにも繋がる。客観的に評価することで、力がついてきていることを知り、また自分の弱点も知ることで課題をもってトレーニングに挑める。
  3. ミーティング
     試合後には、試合ビデオを見てミーティングをする。ビデオを見ることで、試合中には気がつかない点や自分たちの課題が見えてくる。視覚的な情報の方が、選手自身もフィードバックしやすい。また、チームで話し合うことで自分の気がつかなかった点や相手の良い所や悪い所なども見えてきて、チームとして協調性が高まる。
  4. 部活ノート
     練習中では、一人ひとりを観察しアドバイスをすることは難しい。部活ノートを活用することで、個人個人にもアドバイスがし易く、選手とのコミュニケーションもとれる。練習時間が限られている中で、時間を有効に使うためには、練習外で自分自身を冷静に見つめられるときに頭と心を整理してノートに書いた方がまとめやすく、伝わりやすい。言いにくいことなどもノートでは言えるなど、選手の本音も聞けることで指導にも選手の意見などを取り入れる。

     初心者には、簡単なことを確実にできるようになるとこから始まる。イメージしている練習メニューがあっても、すぐにやるのではなく、そのプレーに必要な個人の技術を確かめて、部分をピックアップして最後の合わせてやる。完成品を見せる前に部品を見せ、製造過程を見せてから作業に取り掛かる。できて当たり前という概念から、できないと仮定して練習を考える。できたら次の練習へ移行と、練習メニューもレベルアップしていくと選手たちも少しずつ成長していく。



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