C.教科・科目について

1. .「学校設定教科」について
  1999年度入学生のカリキュラムの段階からすでに学校独自の教科を設定していたところは24校であった。2003年度入学生のカリキュラムになると30校が、学校独自の教科を設定する予定である。ただ未定の学校(回答では空欄も含む)も多数もあり、実際にどうなるかは不確定な要素も多い。
  各学校ごとの学校設定教科の増減を類型わけしてみた。1999年度入学生、2003年度入学生いずれのカリキュラムにおいても学校設定教科を設定していない学校(42校)。これまでは学校設定教科を置いていなかったが置くことになった学校(18校)、あるいは置いていたが増やす学校(2校)。反対に、これまで学校設定教科を置いていたが、置かなくなった学校(8校)、あるいは数を減らすことになった学校(4校)。さらにこれまでとおなじ数の学校設定教科を置く学校(7校)。この類型わけで作成したグラフが次のものである。(図3)

  新しいカリキュラムをつくるにあたって、学校設定教科の減少が一部にあるのは意外かもしれない。しかし「総合的な学習の時間」や教科「情報」の設置などを考えると、あえて学校設定教科をもうける理由がなくなった側面もあるのだろう。
各学校が設定している、あるいは設定する予定の学校独自の教科のおもなものを、参考資料としてあげておく。

環境、国際、学校外活動、福祉、演劇、健康、教養、日本文化、社会福祉、
健康福祉、体験学習、伝統文化、科学研究、国際教育