NO.159
  2006年6月10日
(財)神奈川県高等学校教育会館
〒220-8566横浜市西区藤棚町2-197
         TEL(045)231-1180
「県民図書室」、「夏季・派遣教育講座」等高校教育充実に貢献
2005年度(財)高校教育会館事業・会計報告承認


 第60回理事会・第53回評議員会は、去る5月30日高校教育会館において開催され.2005年度事業報告及び会計報告が審議され承認されました。県民図書室事業は.順調であること、「夏季教育講座」は.PC講座を始め好評であること、派遣教育講座も好評なことなどが確認されました。厳しさの増す財政は.神高教の協力のもと、公益事業の将来を見通した財源確保のめどがついたことなどが確認されました。また公益法人に関する法改正がなされた事など財団を取り巻く環境が大きく変わりつつある中で、将来を見据えた運営の重要さが併せ確認されました。2006・2007年度役員体制は.現在の退職者会会長松下滋さんが引き続き理事長に就任、管理職組合解散に伴う減員と新たに公益代表1名が選出されました。

2005年度事業報告
1.県民図書室事業
@ 資料の収集
2006年3月31日現在.図書資料15.029点(前年度比349冊増)、16oフィルム・ビデオ等の映像資料1.982点(前年度比76本増〕.パンフレット類約10,431点所蔵しています。これらの資料については.1994〜96年度にかけてコンピュータシステムの噂入と資料の入力を実施しました。その結果は.管理の効率化とレフ了レンスヘの正確さと迅速な対応が可能となりました。
さらに2001年11月には.会館・教育研究所とともにホームページを開設し、図書資料の公開を行うようになりました。これによって.図書齎料の検索がどこからでも行えるようになり.一般県民の図書利用の規定も策定されました。
A 聞き取り調査
高校教育問題・労働問題の研究・調査および歴史に関する資料・文献の蒐集を資料選定委員会の決定に基づき行いました。その資料蒐集の一環として“聞き取り調査”をおこなっています。
02年度は.槙枝元日教組委員長から勤評・主任制の両闘争に関して.矢口・山田の両氏から希望ヶ丘高校の「高校紛争」について聞き取りを行いました。03年度は引き続き.川崎高校.翠嵐高校、緑ヶ丘高校について、長谷川・小森.二見.五十嵐・桜井の5氏から聞き取りを行い.年度末から記録整理に入りました。’04年度は.
発言者10人の方による第1回の記録校正を行い冊子化し.’05年度5月に2冊目の「聞き取り」を刊行しました。
B 「共同時空」_図書室だよリーの発行
「共同時空」は年4回発行の計画通り、今年度も弟56号一第59号までを’05年6月.10月.12月、℃6年3月に発行しました。これからも、巻頭文や書評・紹介柵では.時宜を得たテーマをとらえ、従来通り現場で働く教職
員を中心に執筆を依頼して.図書館活動に親近感を持ってもらえるように努めています。
C フィルムーVTRパンフレットの発刊
現在所蔵している映像資料については「平和・教育映画ライブラリー」と「県民図書室所蔵VTR一寛」を増補刊行して.紹介と利用の拡大に努めてきました。近年はフイルム利用者が減少し.VTR・DVDが特別活動・授業・総合学習の時間・生活指導等の資料として積極的に活用されるようになっています。今後は「県民図書室所蔵VTR一覧』をCD化して各校配布、図書資料と同様にホームページで公開するなど、内容紹介の充実や広報の工夫などで更なる利用拡大に努めたいと考えています。
D 県民図書室の利用状況2005年3月31日現在
閲覧者数92人レファレンス62件その他183件
フイルム貸出166件415本図書貸出84人196冊
E 資料選定委員会の活動
資料収集の内容を、@教育・労働等に関する基礎的な研究に資するもの、A当面の教育課題に役立つもの、B実践面から提起されて、工夫・創造されたもの、という分野におさえ、年5回の選定委員会を開催し、積極的な収集・充実に努めてきました。


2.教育研究所の研究活動
@ 研究方針・所員会議
教育研究所においては、高等学校教育を中心とした教育の理論的研究・実証的研究を行い、職場・地域にねざした活動に積極的に取り組むことをめざしました。とくに高校現場における「再編計画」の現状と「教育改革」がもたらす問題に注目し、再編該当校の教員による座談会を行い所報『ねざす』の特集を組むとともに、神奈川の定時制高校についての調査を行いました。またシンポジウムでは定時制高校の問題を中心に神奈川の入試制度についての問題を取り上げました。
会議としては月1回の所員会議の他に、主として独自調査を進めるための研究調査会議を年間3回開きました。
また、研究を深めるための拡大所員会議、合宿所員会議も年に1回設けました。
A 所報『ねざす』・研究所ニュース「ねざす」の刊行
教育研究所の所報『ねざす』第35号では、2005年12月に行われたシンポジウム「フリーターに何をみるか」の再録を中心に特集を組みました。また、第36号では高校再編に関わって「座談会『理念』は実現された?」および「独自調査定時制高校からみえるもの」というタイトルで特集を組みました。
研究所ニュース「ねざす」(旧名ニュースレターNEZASU)は3回発行しました。それぞれのタイトルは、「神奈川労働相談ネットワーク」(横山滋さん)、「15の春は泣いている!入試状況異状あり」(手島純さん、宮下宗秋さん、島根三枝子さん)、「シンガポールとの比較から見た日本の高校『学力』の」(樋田大二郎さん)でした。
B シンポジウムの開催
年1回、秋に開催しているシンポジウムは、「15の春は泣いている!入試状況異状あり」というテーマで行いました。
C 独自調査
7〜9月にかけて県内公立中学校へ2005年3月卒業生の全日制高校以外の進路に関するアンケート調査を行い、8〜9月にかけてプロジェクトチームによって8名の定時制高校教員への聞き取り調査を行った。この独自調査のまとめは『ねざす』36号に「定時制高校からみえるもの」と題して掲載し、発表しました。
D HP・教育情報センターの運営
HP担当者を軸に最新の資料を掲載する努力を続けてきました。その結果、学校関係者がその時々の必要に応じた資料の検索が出来るようになってきました。利用状況は、まだまだ不十分であり、一層の充実を目指すと共に各職場・高校教職員・県民へのアッピール活動が必要となっています。
E その他
2005年度の当教育研究所の刊行物・編集物は以下の通りです。
@『ねざす』No.35(2005年4月)No.36(2005年12月)
A研究所ニュース「ねざす」No.51(2005年9月)No.52(2005年11月)No.53(2006年3月)


3.研究助成事業
@ 研究助成団体の決定
神奈川における高等学校教育の振興、発展を図る立場から、各団体・グループ等に働きかけ、例年の日程で募集を行い、5月30日の審査委員会において応募の中から19団体に助成金の交付を決定しました。
A 特別研究助成
今年度は該当団体がありませんでした。
B 申請基準の明確化
2001年度から審査委員会は申請基準の明確化の検討を重ね、2004年度に、明確化を行いました。


4.教育講演会・研究会・学習会の実施
今日の高校教育現場が抱える多様な課題への取り組みを支援するために、昨年度は次の3種類の講座・研究会・学習会を実施しました。
@ 「教職員のための夏季教育講座」
高校での新教育課程本格実施、「総合的な学習の時間」や新教科「情報」の導入など、新たな高校教育改革に伴う多様な課題への支援のために、これまでの「教育講座」を充実して、夏季に集中講座(別紙参照)を実施しました。参加者の延べ数は352人で、講座のあり方と内容については好評でした。今年度も継続実施することになっています。
*2005年度「教職員のための夏季教育講座」概容
総合学習草の根援助運動の協力による「総合学習の時間に使える開発教育」
表現教育文学座の協力による「演劇手法を用いたコミュニケーション教育」
講座高校教育会館教育研究所の協力による「これからの高校教育を語る」
PC講座岩崎学園の協力による「PC基礎」「Word活用」「PowerPoint活用」
A 「学校への講師派遣教育講座」
教育現場の多忙化などのために校外の研修に参加しにくい状況に対応して、校内研修事業に講師を派遣する形式の「教育講座」は、2002年度に『性教育』の内容を4校で開催し始まりました。好評により、’03年度に『生徒指導』の講座を増やし、’04年度は更に『高校教育改革』を加えて3講座・12校での実施を予定し、8校の実施となりました。
B 「かながわ教育・文化フォーラム」について
「かながわ教育・文化フォーラム」を昨年同様に県内11カ所で開催してきました。
C 調査・研究
県民図書室資料選定委員会は、その任務の一つとして、県民図書室で収集した資料を活用しての調査・研究活動を行ってきました。現在のメインテーマは「高校教育制度と自治史」です。’03年12月に『神奈川における主任制問題』と題する冊子(A4.232頁)を刊行しました。’04年度は、「神奈川県立高等学校の管理運営に関する規則」について、逐条審議を行い、問題点を委員各自が取り上げ、口述発表、その結果を文章化し冊子化へ向けた準備に入りました。’05年度は逐条毎の担当者発表を終え、冊子の内容を分担し執筆にかかりました。


5.会員の教養向上および福利厚生に関する事業
(1) 文化厚生事業
@音楽観賞神奈川フィル夏のファミリーコンサートおよび年末コンサートに協賛し、多くの皆さんに演奏を楽しんで頂きました。取扱い枚数2005年度夏ファミリーコンサート126枚冬年末コンサート219枚
Aサークル活動・囲碁大会2005年6月4日・将棋大会2005年7月10日
(2) 受託事業
@民間生命保険会社(朝日・日本・第一・三井・明治安田・富国・ガン保険・プルデンシャル)の事務取り扱い事業(神高教より受託)2006年3月取り扱い状況
取扱い件数5,447件手数料金額25,635,891円
A高校生命共済事務取扱い事業(神高教よりの受託)2006年2月更新時取扱い状況
基本加入者6,682名ボーナス払い加入者2,667名手数料金額37,631,381円
B全労済火災共済事業(神高教よりの受託)2005年度取扱い状況
取扱い件数2,031件口数511,689口手数料金額2,331,775円
C高校傷害共済事業(神高教よりの受託しフジダササービスに委託)2006年3月取扱い状況。
加入者545名
D教職員共済事業(教職員共済神奈川支部より受託)2005年度取扱い状況
総合共済1,566名取扱い手数料4,649,537円
E高校貯金事業(県教育委員会より受託)
2001年11月30日を持って廃止しました。精算金残額の使途については、神高教・県教委・財団の協議によって「教職員のための夏季教育講座」を開催し延べ352名の参加を得る事ができました。
(3) 自動車総合厚生事業
(有)フジダナサービスに次の事業委託を行ってきました。
@指定整備工場制度神奈川県下の優秀な整備工場を指定し自家用車の車検整備・定期点検などを行っています。
A新車斡旋制度神奈川県下の自動車販売会社であるヂイラーを指定し、より有利な条件で新車の購入ができる
ように便宜を図っています。
(4) 物品斡旋事業
物販品の選定、消費税の対応、販売ルートの確保などの検討が進まず実現できませんでした。
(5) 損害保険事業
自動車保険日本興亜損害保険株式会社の代理店である(有)フジダナサービスに業務委託しています。
2006年3月取扱い状況取扱い件数2,585件手数料金額2,358,464円
(6) 高校年金事業2006年3月取扱い状況加入者数495名拠出金総額28億
(7) 生活・法律相談事業
顧問弁護士顧問税理士による会員を対象とした「生活・法律」相談事業を行ってきました。


6.会館の維持・運営に関する事業

@ 会館ニュースの発行
財団の諸活動を会員のみなさんにお知らせするため会館ニュースを発行しています。2005年度は、計5回発行
しました。
A 高校教育会館の整備・会館屋上防水工事・第2第3会議室可動隔壁の修理
・手洗い設備の改修
B 会議室の貸し出し・2005年度中の外部有料貸し出しは、5件でした。
・維持会員関係者への貸し出しは、376件に達しました。


7.上記の目的を達成するために必要な事業
@ 教育文化事業推進委員会の開催
寄付行為第5条!項から第4項にもとづく教育文化事業を円滑に推進するため2回開催し、各事業に助言・勧告・援助を行ってきました。

高校教育会館ホームページにアクセスしよう
http://www.edu-kana.com
県民図書室 教育研究所
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