●小特集●仕事・職業・労働を教える

ご活用ください 「若者労働ガイド」
― キャリア教育の教材として ―
 
神奈川県商工労働局労働部労政福祉課

 平成20年度よりすべての県立高校で、 生徒一人ひとりの望ましい勤労観・職業観や、 豊かな人間性・社会性を育成するため、 各校ごとの指導計画に基づくキャリア教育が展開されています。 若年者を対象とした、 就職、 労働問題にかかわる各種の情報を提供している 「若者労働ガイド」 を作成しておりますが、 各学校におけるキャリア教育の教材として、 ぜひ活用していただければと考えご紹介いたします。
  1. 作成の趣旨
     一昨年秋以降の景気悪化により、 厳しい雇用情勢が続いており、 新規学卒者の内定状況は大変厳しい状況にあり、 就職氷河期の再来が危惧されています。 また、 既に学校を卒業しながらパートやアルバイトという働き方をしているいわゆる 「フリーター」 と呼ばれている若者が多く存在し、 その中でも年長者の割合が増えています。 さらに、 七五三現象といわれるように、 新規学卒者の早期離職が多いことも指摘されています。
     このような中で、 若者が自らの進路を自ら選ぶことのできる能力の育成や、 働くことの意義や働く上で知っておくべきルールについて早い時期から学んでおくことの必要性が高まっております。
     県では、 平成19年度から 「若者労働ガイド」 を作成しており、 平成21年度までの 3 年間は毎年、 県立高等学校の 2 年生全員分を送付いたしました。 平成22年度は厳しい財政状況のもとで冊子の作成はいたしませんが、 9 月末を目途にホームページに2010年版を掲載し、 各高等学校で印刷してご活用いただける予定となっております。
  2. 内容についてのご紹介
     このガイドブックは、 働くことの意味から就職活動の方法や社会人としてのマナー、 さらには労働法の基礎知識に至るまで、 次のような情報を掲載しております。
    (1) 働くとは
    なぜ働くのか、 働く意味を考える、 自分自身を知ること、 そして自分のやりたい仕事を見つけること
    (2) 働く前に知っておきたいこと
    正社員とフリーターの違い、 パートや派遣という働き方、 企業はどのような人材を求めているか、 ワーク・ライフ・バランス、 職業技術校やかながわ人材育成支援センターの案内
    (3) 就職活動
    就職活動で大切なこと・チェックポイント、 求人情報の集め方、 就職試験や面接のマナー、 かながわ若者就職支援センターの案内
    (4) 社会人として必要なマナー
    基本的マナー、 言葉づかい、 電話でのマナー、 仕事の進め方
    (5) 働くうえで知っておきたい基礎知識
    賃金や労働時間・休暇、 内定取消しや退職・解雇などの労働法の基礎知識、 労働保 険・社会保険、 税金
  3. 出張講座のご案内
     県の労働センター (かながわ労働センター及び各支所) では、 「若者労働ガイド」 を用いて、 各高等学校等にお邪魔し、 センター職員による出張講座を実施しておりますので、 ご要望がある場合には労働センターまでご連絡ください。
「若者労働ガイド2009」 の内容は下記のアドレスでご覧いただけます。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/06/1480/consult/wakamono.html

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